dubとは?オープンソースのリンク管理プラットフォーム、使い方とライセンス解説
オープンソースラボ編集部 ・ 2026年10月9日
dubとは
dubは、短縮URL作成とリンク属性分析(リンク帰属)を中心としたオープンソースのリンク管理プラットフォームです。Bitlyのような商用リンク管理サービスと同様の機能を、自社管理で実装できることが特徴です。
月100万件以上のクリック数と200万件以上のリンクを処理しており、Twilio、Buffer、Framer、Perplexityなどの企業のマーケティングチームで実際に利用されています。Next.jsやClickHouseといったモダン技術で構築されており、APIによる自動化にも対応しているため、大規模なマーケティング運用やアトリビューション分析が必要な組織向けです。
主な特徴・できること
短縮URL作成とアナリティクス
dubの基本機能は短縮URL(短いリンク)の生成です。作成したリンクに対して、クリック数、流入元、デバイス情報、地理的位置など詳細なアナリティクスが自動的に記録されます。これにより、マーケティングキャンペーンの効果計測や、どのチャネルからの流入が多いかを把握しやすくなります。
カスタムドメイン対応
自社のドメインを短縮URLのプレフィックスとして設定できます。例えば「example.com/abc123」のようにブランドを反映したURLを作成でき、ユーザーへの信頼性向上に役立ちます。
QRコード自動生成
作成した短縮リンクに対応するQRコードが自動的に生成されるため、オフラインメディアやプリント資料での活用が容易です。
チームでのリンク共有・管理
複数のユーザーでリンクを共有・管理できる機能があります。マーケティングチーム内での分業や、リンク作成の履歴管理に対応します。
API連携による自動化
REST APIが公開されており、自社システムやマーケティング自動化ツールとの連携が可能です。大量のリンク生成や定期的な計測の自動化が実現できます。
技術スタックと要件
dubは以下の技術で構築されています(2026年10月9日確認):
- フレームワーク:Next.js
- 言語:TypeScript
- ORM:Prisma
- キャッシング:Upstash(Redis)
- アナリティクス:Tinybird
- データベース:PlanetScale
- 認証:NextAuth.js、BoxyHQ(SAML/SSO)
- 決済:Stripe
- デプロイ:Vercel
ローカル開発を行う場合、公式リポジトリでは以下のバージョンが推奨されています:
- Node.js:v23.11.0
- pnpm:9.15.9
詳細は公式のローカル開発ガイド↗を参照してください。
ライセンスと商用利用
dubは「Open Core」モデルを採用しており、以下の2つのライセンス体系があります:
オープンソース部分(AGPLv3)
コア機能(約99%)はAGPLv3ライセンス↗の下で公開されています。ソースコードの自由な利用・改変が可能ですが、改変版を配布する場合はソースコードの公開が必須です。
エンタープライズ版(商用ライセンス)
大規模組織向けのエンタープライズ機能(1%程度)は商用ライセンスの下で提供されており、別途ライセンス料金が発生します。詳細は公式サイト↗で確認できます。
導入方法
クラウド版の利用
最も簡単な方法は、dubが提供するクラウド版(SaaS)を利用することです。アカウント登録後、すぐにリンク作成と計測を開始できます。詳細は公式ホームページ↗を参照してください。
セルフホスティング
自社のサーバーでdubをホストすることも可能です。この場合、データを完全に自社管理下に置け、APIカスタマイズなども自由に行えます。セルフホスティングの詳細なガイドは公式のセルフホスティングドキュメント↗で提供されています。
セルフホスティング時の開発環境構築では、リポジトリからクローンした後、以下のコマンドでデータベーススキーマを初期化します:
cd apps/web
pnpm prisma:push
また、開発用データを事前にシードすることで、テスト環境を素早く構築できます:
cd apps/web
pnpm run script dev/seed
詳細はGitHubリポジトリ↗の公式READMEで確認できます。
活用シーン
マーケティングキャンペーン管理
メールマーケティング、SNS投稿、広告運用などで生成したリンクをdubで一元管理し、各チャネルの効果を数値で比較できます。
アフィリエイト・パートナープログラム
パートナー企業や影響力人物に配布するリンクにdubを活用すれば、成果発生の正確な帰属追跡が可能になります。
営業資料やプレゼンテーション
自社ドメインの短縮リンクを使用することで、クライアント資料の信頼性を高めながら、同時にアクセス分析も実現します。
プロダクト分析との組み合わせ
PostHogなどのプロダクト分析ツールとAPI連携させることで、リンク経由のユーザー行動をより詳細に追跡できます。
デメリット・注意点
AGPLv3ライセンスの制約
オープンソース版を商用利用する場合、AGPLv3の要件を正確に理解する必要があります。特にdubを改変して配布する場合、ソースコードの公開義務が生じるため、法務チームの確認を推奨します。
セルフホスティング時の運用負担
クラウド版に比べて、セルフホスティング版ではサーバー管理、セキュリティアップデート、バックアップ運用などが必要になります。一定の技術リソースが求められます。
インフラストラクチャコスト
セルフホスティング時は、データベース(PlanetScale)、キャッシング(Upstash)、アナリティクス(Tinybird)など各種外部サービスのコストが発生する可能性があります。
開発環境の複雑性
モノレポ(Turborepo)構成で複数のアプリケーションが連携しているため、ローカル開発環境構築時にNode.jsやpnpmのバージョン合わせなどで問題が発生することがあります。公式の推奨バージョンに従うことが重要です。
よくある質問
Bitlyとの違いは何ですか?
dubはオープンソースで、自社サーバーでのホスティングが可能な点が主な違いです。Bitlyは商用SaaSのみですが、dubはオープンソース版を導入すれば、データ完全自社管理、APIカスタマイズなどが実現できます。
小規模企業でも利用できますか?
クラウド版(SaaS)であれば、登録するだけで利用開始でき、スモールスタートが可能です。セルフホスティングは技術人員が必要なため、ある程度のリソースを持つ企業向けです。
既存のリンク管理ツールから移行できますか?
dubのAPI経由でバルクインポート機能が提供されている可能性がありますが、詳細は公式ドキュメント↗で確認してください。
セキュリティ面での懸念はありますか?
セルフホスティング版ではサーバーセキュリティが自社責任になります。クラウド版ではdubの運営会社が管理します。詳細なセキュリティポリシーは公式に確認してください。
まとめ
dubは、短縮URL・リンク管理の自社ホスティングを実現するモダンなオープンソースプラットフォームです。アナリティクス、カスタムドメイン、QRコード生成、チーム管理、API連携など、マーケティングの実務で必要な機能を網羅しています。
クラウド版なら導入障壁は低く、セルフホスティングなら完全なデータ自社管理が実現できます。ただし、AGPLv3ライセンスの制約やセルフホスティング時の運用負担は、事前に理解しておく必要があります。
マーケティング効果計測の精度を高めたい、商用リンク管理サービスの代替を検討中といった企業なら、検討の価値があるツールです。詳細な機能や料金については、公式サイト↗で確認してください。
関連ツール
- PostHog:リンク流入後のユーザー行動分析に活用できるプロダクト分析基盤
- Umami:プライバシー重視でdubとの組み合わせに適した軽量アクセス解析
- Analytics:GA代替として、dubと並行利用できる解析ツール
公式資料
関連リンク・公式情報
ここで紹介したツールの一次情報(公式サイト・ソースコード)と、オープンソースラボ内の関連ページをまとめました。導入検討の際にご活用ください。
公式サイト・ソースコード(外部リンク)
オープンソースラボの関連ページ(内部リンク)
