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LocalSend使い方完全ガイド|導入・特徴・注意点を解説

LocalSend使い方完全ガイド|導入・特徴・注意点を解説

オープンソースラボ編集部 ・ 2026年9月28日

LocalSendは、同じWi-Fiネットワーク上にあるデバイス間でファイルやテキストを無料で送受信できるオープンソースツールです。Windows・Mac・Linux・iOS・Androidに対応しており、クラウドを経由しないためファイルサイズの制限もありません。この記事では、LocalSendの概要・主な機能・料金・導入手順・活用シーン・デメリット・よくある質問まで一気に解説します。

LocalSendのGitHubリポジトリ紹介カード
LocalSendのGitHubリポジトリ紹介カード

LocalSendとは?AirDropとの違いを含めた概要

LocalSendは2022年にリリースされたファイル転送ツールで、Appleデバイス専用のAirDropと異なりWindows・Mac・Linux・iOS・Androidの5プラットフォームを横断してファイルを送受信できる点が最大の特徴です。通信はすべてローカルネットワーク(LAN)内で完結し、外部サーバーやクラウドストレージを一切経由しません。

開発言語はDart(Flutterフレームワーク)で、GitHubリポジトリ(github.com/localsend/localsend↗)は2026年9月27日時点で累計⭐92,838を獲得しています。直近7日間(2026-09-21〜2026-09-27)のスター増加数は+488であり、継続的に注目を集めています。ただしスター数はあくまで「関心の目安」であり、実際の利用者数や品質を直接示すものではありません。

項目LocalSendAirDrop
対応OSWin/Mac/Linux/iOS/AndroidMac/iOS のみ
クラウド経由なし(LAN完結)なし(LAN/BT完結)
ファイルサイズ上限なしなし
料金無料無料(Apple端末が必要)
ライセンスApache-2.0プロプライエタリ

AirDropはAppleエコシステム内では非常にスムーズですが、WindowsやAndroidとのやり取りはできません。LocalSendはそのギャップを埋める存在として、多くの企業や個人ユーザーに使われています。

主な特徴とできること

LocalSendの機能を整理すると以下のとおりです。

ファイル・フォルダ・テキストの送受信

ファイル単体だけでなく、フォルダごとの一括送信やテキストのクリップボード共有にも対応しています。複数ファイルをまとめて選択して送ることも可能で、大量の資料を別OSのPCに渡す業務でも十分実用的です。

クラウド不要・プライバシー重視

すべての転送がLAN内で完結するため、社外のサーバーにデータが送信されることはありません。個人情報や機密資料を扱う場面でも安心して利用できます。HTTPSによる暗号化通信にも対応しており、同じWi-Fi上の第三者による盗聴リスクを低減しています。

受信専用モード(サーバーモード)

デバイスを「受信専用」に設定するサーバーモードがあります。チーム内でファイル集約用の端末を1台決めておき、メンバーが各自の端末から次々と送信する、といった運用が可能です。

日本語対応

UIは多言語対応しており、日本語での利用も可能です。設定画面・送受信ダイアログともに日本語表示されるため、非エンジニアでも迷わず操作できます。

LocalSendのGitHubスター数推移
LocalSendのGitHubスター数推移

料金・ライセンスについて

LocalSendは完全無料で利用できます。有料プランや機能制限はなく、商用利用も可能です。

ライセンスはApache License 2.0を採用しています。Apache-2.0は企業での商用利用・改変・再配布を幅広く認めており、特許使用権の付与や特許報復条項も含まれます。ただし、改変したコードを配布する場合は変更内容の明示と元のライセンス表記の保持が必要です。

ライセンス項目内容
商用利用✅ 可
改変✅ 可
再配布✅ 可(条件あり)
特許付与✅ 含む
私的利用✅ 可
無保証⚠️ 自己責任

公式ライセンス全文は LICENSE(GitHub)↗ で確認できます。社内ツールとして組み込む場合は法務担当者への確認もあわせて行うことをお勧めします。

導入方法:インストールと初期設定

各プラットフォームごとの入手先は以下のとおりです。公式の Releases ページ↗ から最新版を確認することを推奨します。

Windows Microsoft Storeからインストールするか、GitHub Releasesから.exeインストーラーをダウンロードして実行します。

macOS Mac App StoreまたはGitHub Releasesの.dmgファイルから入手できます。

Linux Flatpak(flatpak install flathub org.localsend.localsend)やAppImageで利用可能です。主要ディストリビューションのパッケージリポジトリからも提供されている場合があります。

iOS App Storeで「LocalSend」を検索してインストールします。

Android Google Play StoreまたはF-Droidから入手できます。F-Droidはオープンソースアプリのみを扱うストアで、Googleアカウントなしで利用可能です。

初期設定の流れ

  1. インストール後にアプリを起動すると、デバイス名(他端末に表示される名前)を設定する画面が表示されます。
  2. 送受信するファイルの保存先フォルダを指定します。
  3. 「受信を許可」のトグルをオンにすると、同じLAN上の端末からファイルを受け取れる状態になります。
  4. ファイルを送りたい場合は、画面下部の「送信」ボタンから送りたいファイルを選択し、同じLAN上に表示されるデバイスをタップすれば転送が始まります。

ファイアウォールの設定によってはデバイスが検出されない場合があります。Windowsの場合はファイアウォールでLocalSendの通信(デフォルトポート:53317)を許可するダイアログが表示されることがあるため、「許可」を選んでください。

活用シーン:どんな場面で役立つか

異なるOSが混在するオフィス環境

WindowsとMacが混在するオフィスでは、AirDropや標準のファイル共有機能だけでは対応しきれないケースがあります。LocalSendを全員の端末に入れておけば、OSの違いを気にせずファイルをやり取りできます。

大容量ファイルの社内転送

メールの添付ファイルには容量制限があり、クラウドストレージを使うにはアカウントが必要です。LocalSendならファイルサイズの上限なしに社内で直接転送でき、クラウド経由の手間も省けます。動画素材や設計図など数GB以上のファイルもスムーズに扱えます。

スマートフォン⇔PCの素早いやり取り

撮影した写真や短い動画をすぐにPCに移したい場合、USBケーブルを使わずにWi-Fi経由で転送できます。

継続的なデバイス間同期を行いたい場合

LocalSendは「その都度送る」ツールであり、自動同期機能はありません。フォルダを継続的に同期したい場合は Syncthing の併用が適しています。また、写真・動画のバックアップ用途には Immich が有力な選択肢です。

LocalSendのコントリビューター
LocalSendのコントリビューター

デメリット・注意点

LocalSendは非常に便利なツールですが、いくつかの制約と注意点があります。導入前に把握しておきましょう。

同一LAN内に限定される

LocalSendはローカルネットワーク内でのみ機能します。インターネット越しや、異なるWi-Fiに接続されたデバイス間での転送はできません。リモートワーク環境でのファイル共有には別のソリューションが必要です。クラウドストレージとの連携が必要な場合は rclone や MinIO の活用も検討してください。

自動同期・バックアップ機能がない

あくまでファイルを手動で「送る」ツールです。継続的なバックアップや自動同期には対応しておらず、それらが必要なら専用ツールを別途使う必要があります。

ファイアウォール・ネットワーク設定が必要な場合がある

セキュリティ設定が厳しい企業ネットワークでは、ポート53317の通信が遮断されてデバイス検出ができないことがあります。IT管理者に設定を依頼する必要が生じる場合があります。

サポート体制はコミュニティ頼り

LocalSendは個人開発者が主導するOSSです。商用製品のような公式サポート窓口はなく、問題が起きた際はGitHub Issuesやコミュニティフォーラムを頼ることになります。重要業務での利用前にはテスト運用を行うことをお勧めします。

モバイルアプリのバックグラウンド動作

iOSはバックグラウンドでの通信制限があるため、受信中にアプリを閉じると転送が中断される場合があります。大容量ファイルを受け取る際はアプリを前面に表示したままにしておく必要があります。

よくある質問

Q. LocalSendはインターネットなしでも使えますか?

はい、使えます。LocalSendはWi-Fiルーター経由のローカルネットワーク内で通信するため、インターネット接続がなくても動作します。ただし、すべてのデバイスが同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。Wi-Fiルーターのない環境では、PCをモバイルホットスポットとして使い、他デバイスをそこに接続する方法でも利用可能です。

Q. 企業・商用での利用は問題ありませんか?

Apache-2.0ライセンスのもと、商用利用は許可されています。ただし、自社製品に組み込んで配布する場合はライセンス表記の保持と変更内容の明示が必要です。また、企業ネットワークでの利用はIT部門のポリシー確認を先に行ってください。

Q. 転送速度はどのくらいですか?

LocalSend自体にスロットリング機能はなく、転送速度はネットワーク環境に依存します。1Gbps有線LAN相当のネットワークであれば、大容量ファイルも高速に転送できます。Wi-Fi環境では接続規格(Wi-Fi 5 / Wi-Fi 6など)や電波状況により速度が変わります。

Q. Synthing(シンクシング)とはどう違いますか?

Syncthing はフォルダを継続的に自動同期するツールで、LocalSendは「その場でファイルを送る」ツールです。用途が異なるため、日常的な自動バックアップにはSyncthing、その場での素早いファイル共有にはLocalSendという使い分けが効果的です。なお、Copyparty はブラウザベースのファイルサーバーとして別の選択肢になります。

まとめ

LocalSendは、OSの壁を越えてローカルネットワーク内でファイルを素早く・安全に送受信できる無料のオープンソースツールです。Apache-2.0ライセンスで商用利用も可能、日本語対応済み、インストールも簡単と、中小企業から個人まで幅広いシーンで活躍します。

クラウドを経由しないためプライバシーリスクが低く、ファイルサイズの制限もありません。一方で、同一LAN内限定・自動同期なし・コミュニティサポートのみという制約もあります。用途に合わせて Syncthing や Immich と組み合わせることで、より強固なファイル管理環境を構築できます。

まずは無料でインストールして試してみてください。公式情報は GitHub リポジトリ↗ と Releases ページ↗ から確認できます。


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関連リンク・公式情報

ここで紹介したツールの一次情報(公式サイト・ソースコード)と、オープンソースラボ内の関連ページをまとめました。導入検討の際にご活用ください。

公式サイト・ソースコード(外部リンク)

オープンソースラボの関連ページ(内部リンク)

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