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オープンソースAI APIゲートウェイ比較:LiteLLM vs Portkey でマルチLLM APIを統合管理する

オープンソースラボ編集部2026年6月13日

オープンソースAI APIゲートウェイ比較:LiteLLM vs Portkey でマルチLLM APIを統合管理する

OpenAI・Anthropic・Google Gemini・Mistral・ローカルLLMを横断して使いたいとき、それぞれのSDKを個別に管理するのは大変です。LiteLLMはOpenAI互換のプロキシとして100以上のLLMプロバイダーを統一インターフェースで管理できるオープンソースAI APIゲートウェイです。

AI APIゲートウェイが解決する問題

複数のLLMプロバイダーを使うときの課題:

  • SDKの乱立: OpenAI SDK・Anthropic SDK・Google SDK……それぞれ異なる
  • コスト管理: どのAPIにいくら使っているか把握困難
  • フォールバック: OpenAIが障害のときAnthropicに自動切り替えしたい
  • レート制限: チームメンバーごとのAPI使用量を制限したい

主要ツールの概要

LiteLLM

100以上のLLMプロバイダーをOpenAI互換APIとして統一するPythonライブラリ&プロキシサーバーです。既存のOpenAI SDKコードをプロバイダー名だけ変えて他のLLMに切り替えられます。

# LiteLLMのインストール
pip install litellm

# Pythonライブラリとして使用
import litellm

# OpenAI GPT-4oを呼ぶ
response = litellm.completion(
    model="gpt-4o",
    messages=[{"role":"user","content":"こんにちは"}]
)

# Anthropic Claude 3.5 Sonnetを同じコードで呼ぶ
response = litellm.completion(
    model="anthropic/claude-sonnet-4-6",
    messages=[{"role":"user","content":"こんにちは"}]
)

# Ollama(ローカル)を呼ぶ
response = litellm.completion(
    model="ollama/llama3.1:8b",
    messages=[{"role":"user","content":"こんにちは"}],
    api_base="http://localhost:11434"
)
# プロキシサーバーとして起動(OpenAI互換エンドポイント)
pip install 'litellm[proxy]'
litellm --model gpt-4o --port 4000

# 複数モデルとフォールバック設定(config.yaml)
model_list:
  - model_name: my-llm
    litellm_params:
      model: gpt-4o
      api_key: ${OPENAI_API_KEY}
  - model_name: my-llm
    litellm_params:
      model: anthropic/claude-sonnet-4-6
      api_key: ${ANTHROPIC_API_KEY}

router_settings:
  routing_strategy: least-busy
  fallbacks: [{"my-llm": ["anthropic/claude-sonnet-4-6"]}]

Portkey

LiteLLMに近いマルチLLMゲートウェイで、特にオブザーバビリティ(ログ・コスト追跡・トレーシング)が充実しているオープンソースツールです。

# Portkeyのセルフホスト
docker run -d --name portkey   -p 8787:8787   -e OPENAI_API_KEY=$OPENAI_API_KEY   -e ANTHROPIC_API_KEY=$ANTHROPIC_API_KEY   portkeyai/gateway:latest
from portkey_ai import Portkey

portkey = Portkey(
    api_key="YOUR-PORTKEY-API-KEY",
    virtual_key="OPENAI-VIRTUAL-KEY"
)

response = portkey.chat.completions.create(
    messages=[{"role":"user","content":"こんにちは"}],
    model="gpt-4o",
    max_tokens=250
)

機能比較表

比較項目LiteLLMPortkey
OpenAI互換API
対応プロバイダー数100+200+
フォールバック
ロードバランシング
レート制限
コスト追跡✅ 高機能
キャッシュ✅ セマンティック
ログ/トレース✅ 高機能
WebUI
チームAPI Key管理
プロンプト管理
A/Bテスト(モデル)
Dockerデプロイ
Kubernetes Helm
ライセンスMITMIT
GitHub Stars17k+6k+

LiteLLMの自動フォールバック設定

LiteLLMのルーティング機能で「OpenAIが落ちたらAnthropicに自動切り替え」を実現できます:

from litellm import Router

router = Router(
    model_list=[
        {
            "model_name": "gpt-4",
            "litellm_params": {
                "model": "gpt-4o",
                "api_key": os.getenv("OPENAI_API_KEY"),
            },
        },
        {
            "model_name": "claude-3",
            "litellm_params": {
                "model": "anthropic/claude-sonnet-4-6",
                "api_key": os.getenv("ANTHROPIC_API_KEY"),
            },
        },
    ],
    fallbacks=[{"gpt-4": ["claude-3"]}],
    context_window_fallbacks=[{"gpt-4": ["claude-3"]}],
)

response = await router.acompletion(
    model="gpt-4",
    messages=[{"role": "user", "content": "こんにちは"}]
)

LLM・AIツール全般はLLMツールカテゴリ(/categories/llm-tools)で確認でき、APIゲートウェイ・DevOpsツールはDevOpsカテゴリ(/categories/devops)でも探せます。

FAQ

Q. LiteLLMはどのLLMプロバイダーに対応していますか?

A. OpenAI・Anthropic・Google Gemini・Mistral・Cohere・Azure OpenAI・AWS Bedrock・Hugging Face・Ollama(ローカル)・vLLM(ローカル)・Perplexity・Groq・Replicate・Together AI等100以上のプロバイダーに対応しています。企業が使うほぼすべてのLLMAPIをカバーしています。

Q. LiteLLMプロキシはAIアプリのどこに置くべきですか?

A. AIアプリとLLMプロバイダーの間に置くリバースプロキシとして使います。フロントエンド/バックエンドのコードは全てhttp://litellm-proxy:4000に向け、LiteLLM側でプロバイダーの振り分け・フォールバック・コスト制限を管理します。これにより「どのモデルを使うか」という決定をアプリコードから分離できます。

Q. コスト管理はどのように行いますか?

A. LiteLLMはリクエストごとのトークン数・コストを自動計算し、PostgreSQLに記録します。ダッシュボードでユーザー・チーム・プロジェクトごとのコスト内訳を確認でき、予算上限(例: チームごとに月$100まで)を設定してオーバー時にリクエストを自動ブロックする機能があります。

Q. OpenAIのAPI KeyをLiteLLMに渡しても安全ですか?

A. LiteLLMをセルフホストする場合、APIキーは自社サーバーの環境変数に保管されます。LiteLLMサーバー自体はプロキシとして動作し、APIキーを外部に公開しません。チームメンバーにはLiteLLMの仮想キーを発行し、実際のAPI Keyをチームに知らせずにLLMを使わせることができます。

まとめ

ユースケース推奨ツール
マルチLLM統合・フォールバックLiteLLM
高度なオブザーバビリティ・コスト管理Portkey
Pythonライブラリとして使うLiteLLM
チーム向けAPIKey管理LiteLLM Proxy

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