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APIゲートウェイ比較:Kong vs Tyk vs APISIX でAPIゲートウェイをセルフホストする

オープンソースラボ編集部2026年6月14日

APIゲートウェイ比較:Kong vs Tyk vs APISIX でAPIゲートウェイをセルフホストする

🚪 マイクロサービスのAPIを束ねる「APIゲートウェイ」。Kong・Tyk・Apache APISIXのOSSセルフホスト版を比較して最適解を選びましょう。

APIゲートウェイとは

マイクロサービスへのリクエストを一元受付し、認証・レート制限・ロギング・ルーティングなどの横断的関心事を処理するプロキシサーバーです。

主要ツール比較表

項目Kong GatewayTyk Open SourceApache APISIX
ライセンスApache 2.0(CE)MPL 2.0Apache 2.0
言語Lua/Go(Nginx+OpenResty)GoLua(Nginx+OpenResty)
パフォーマンス
プラグイン◎(100+)○(30+)◎(80+)
ダッシュボードKong Manager(CE限定UI)Tyk Dashboard(有料)APISIX Dashboard
etcd依存××◎(必須)
GraphQL対応
K8s Ingress◎(Kong Ingress Controller)◎(APISIX Ingress Controller)
Managed SaaSKonnectTyk CloudAPI7 Cloud

各ツールの特徴

Kong Gateway

Nginx+OpenRestyベースのAPIゲートウェイ。100以上のプラグインエコシステムと長い実績が強みです。

主な特徴:

  • PostgreSQLまたはDB-lessモードで動作
  • Rate Limiting・JWT認証・OAuth2・キャッシュ等のプラグインが豊富
  • Kong Ingress ControllerでKubernetes統合
  • Lua/GoでカスタムプラグインをREST API的に開発
# docker-compose.yml でKong起動(DB-lessモード)
version: '3.7'
services:
  kong:
    image: kong/kong-gateway:3.6
    environment:
      KONG_DATABASE: "off"
      KONG_DECLARATIVE_CONFIG: /kong/declarative/kong.yml
      KONG_PROXY_ACCESS_LOG: /dev/stdout
      KONG_ADMIN_ACCESS_LOG: /dev/stdout
      KONG_PROXY_ERROR_LOG: /dev/stderr
      KONG_ADMIN_ERROR_LOG: /dev/stderr
      KONG_ADMIN_LISTEN: "0.0.0.0:8001"
    ports:
      - "8000:8000"   # プロキシポート
      - "8001:8001"   # Admin API
    volumes:
      - ./kong.yml:/kong/declarative/kong.yml
# kong.yml(宣言型設定)
_format_version: "3.0"
services:
  - name: user-service
    url: http://user-service:8080
    routes:
      - name: user-route
        paths: ["/api/users"]
plugins:
  - name: rate-limiting
    service: user-service
    config:
      minute: 100
      policy: local

向いているケース: 豊富なプラグイン・長期実績重視

Tyk Open Source

Go製の高速APIゲートウェイ。GraphQL API管理とAPIポータルに強みがあります。

主な特徴:

  • Go製のため低メモリ・高スループット
  • GraphQL スキーマスティッチング対応
  • APIポータル(開発者向け)のセルフサービス
  • MongoDB/Redisで動作
# Docker Composeで起動
version: '3'
services:
  tyk-gateway:
    image: tykio/tyk-gateway:latest
    ports:
      - "8080:8080"
    environment:
      - TYK_GW_SECRET=your-secret
    volumes:
      - ./tyk.conf:/opt/tyk-gateway/tyk.conf
      - ./apps:/opt/tyk-gateway/apps
  redis:
    image: redis:7-alpine
    ports:
      - "6379:6379"

向いているケース: GraphQL管理・Go環境・APIポータル

Apache APISIX

Alibaba/滴滴出行が開発しApacheに寄贈。etcdをバックエンドに動的設定変更が得意で、高スループットが特徴です。

主な特徴:

  • etcdによる設定の動的変更(再起動不要)
  • WebSocket・gRPC・HTTP/3対応
  • サービスメッシュモード(APISIX Mesh)
  • リアルタイムトレーシング(OpenTelemetry/Zipkin)
# Helm でKubernetesにデプロイ
helm repo add apisix https://charts.apiseven.com
helm install apisix apisix/apisix   --set gateway.type=NodePort   --set ingress-controller.enabled=true   --namespace ingress-apisix   --create-namespace

# Admin APIでルート追加
curl "http://127.0.0.1:9180/apisix/admin/routes/1"   -H "X-API-KEY: your-api-key"   -X PUT -d '{
    "uri": "/api/users",
    "upstream": {
      "type": "roundrobin",
      "nodes": {"user-service:8080": 1}
    }
  }'

向いているケース: 動的設定変更・高スループット・gRPC

選択ガイド

状況推奨
豊富なプラグイン・実績重視Kong
GraphQL管理・APIポータルTyk
動的設定・gRPC・高スループットAPISIX

内部リンク

外部リソース

FAQ

Q. Kong・APISIX・Tykのパフォーマンスはどのくらい違いますか?

ベンチマークによってはAPISIXが最も高スループットとされていますが、実際のワークロードでは設定・プラグイン数の影響が大きいです。

Q. NginxをAPIゲートウェイとして使うのと何が違いますか?

Nginx単体は静的設定でのロードバランサです。Kong/APISIX/TykはNginxの上に認証・レート制限・プラグイン・動的設定・ダッシュボードを追加したものです。

Q. Kubernetesで使う場合はどれがいいですか?

3ツールともIngress Controllerを提供しています。エコシステムの大きさからKongかAPISIXを選ぶケースが多いです。

Q. Envoy ProxyやTraefikとの違いは何ですか?

EnvoyはサービスメッシュのサイドカーとしてTCP/UDP処理に強い低レベルプロキシです。Traefikはシンプルなリバースプロキシ寄りです。Kong/APISIX/TykはAPIゲートウェイとしての高レベル機能(認証・ポータル等)が充実しています。

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