DNSサーバーのOSS比較【2026年版】Pi-holeとAdGuard Homeで広告をネットワーク単位でブロック
オープンソースラボ編集部 ・ 2026年6月13日
各デバイスに広告ブロッカーをインストールする代わりに、家庭・オフィスのルーターの上流DNSサーバーをOSSに変えれば、ネットワーク内の全デバイス(スマートフォン・スマートTV・IoTデバイスまで)の広告・追跡・マルウェアドメインをブロックできます。
DNSレベルブロッキングのメリット
- 全デバイス対応 — iPhoneのSafari・SmartTV・IoTデバイスも対象
- 追跡防止 — Google Analytics・FacebookピクセルのDNSをブロック
- マルウェア対策 — 既知のマルウェアドメインへの接続を遮断
- 広告なし — アプリ内広告もDNSレベルでブロック
OSS DNSサーバー比較表
| ツール | 広告ブロック | DNS暗号化 | UI | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Pi-hole | ✅ | ✅(DoH/DoT) | ✅ | 最老舗・最多ブロックリスト |
| AdGuard Home | ✅ | ✅(DoH/DoT/DoQ) | ✅ | AdGuard製・モダンUI |
| NextDNS(クラウド) | ✅ | ✅ | ✅ | SaaS(参考比較) |
Pi-hole:自宅DNSブロックの定番OSS
Pi-hole(公式サイト↗・GitHub↗)は名前の通りRaspberry Pi上での動作を想定したOSS DNSサーバーです。複数のブロックリスト(約170万ドメイン以上)を適用してDNSクエリレベルで広告・マルウェアをブロックします。Webダッシュボードでブロック統計・ホワイトリスト管理・クエリログが確認できます。
# Pi-holeインストール(一発コマンド)
curl -sSL https://install.pi-hole.net | bash
# またはDockerで起動
docker run -d \
--name pihole \
-p 53:53/tcp -p 53:53/udp \
-p 80:80 \
-e TZ="Asia/Tokyo" \
-e WEBPASSWORD="admin_password" \
pihole/pihole:latest
詳しくはPi-hole公式ドキュメント↗およびAdGuard Home公式サイト↗を参照。
セキュリティ関連OSSはセキュリティカテゴリから。VPNとの組み合わせはセキュリティカテゴリも参照。
AdGuard Home:モダンUIのOSSネットワーク広告ブロッカー
AdGuard Home(公式サイト↗・GitHub↗)はAdGuard社がOSSで公開したネットワーク広告ブロッカーです。Pi-holeより新しくモダンなUIを持ち、DNS over HTTPS(DoH)・DNS over TLS(DoT)・DNS over QUIC(DoQ)の暗号化DNSプロトコルを全て標準でサポートします。
選び方
| ユースケース | 推奨 |
|---|---|
| 最多ブロックリスト・老舗実績 | Pi-hole |
| 暗号化DNS(DoH/DoT/DoQ)対応 | AdGuard Home |
まとめ
2026年のOSS DNSサーバー:広告ブロックの定番実績はPi-hole、暗号化DNSの充実度はAdGuard Homeが最有力です。両者を比較して自宅環境に合う方を選んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. Pi-holeをRaspberry Piなしでも動かせますか?
はい。Pi-holeはDocker・Ubuntu/Debian VPS・x86サーバーでも動作します。Raspberry Piへのインストールが最有名ですが、OSとしては何でも動きます。
Q. Pi-holeを入れるとYouTubeの広告もブロックできますか?
YouTube広告はYouTubeのサーバーから配信されるため、DNSレベルでのブロックが困難です(ブロックするとYouTube自体も見れなくなる)。YouTube広告にはブラウザ拡張のuBlockOriginが現在最も有効です。
Q. 家族が誤ってアクセスしたサイトをブロックできますか?
Pi-hole・AdGuard Home共にカスタムブロックリストでドメインを個別追加できます。ペアレンタルコントロール(大人向けコンテンツのブロック)用のブロックリストも公開されています。