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OpenHandsとは?コードを書くAIエージェントの実力と使い方

OpenHandsとは?コードを書くAIエージェントの実力と使い方

オープンソースラボ編集部2026年6月11日

OpenHandsとは?AIが自律的にコードを書くエージェント型開発ツール

OpenHands(旧称:OpenDevin)は、AIが自律的にコードの作成・実行・デバッグまでを行うオープンソースのAIソフトウェア開発エージェントです。単純なコード補完にとどまらず、タスクを与えるだけでファイルの読み書き、ターミナル操作、Webブラウジングまでこなします。

2024年に「OpenDevin」として注目を集め、その後「OpenHands」に改称。GitHubスター数は5万超(2025年時点)と急成長しており、個人開発者から企業まで幅広く利用されています。本記事では、その機能・使い方・現実的な活用範囲をまとめます。


OpenHandsでできること

OpenHandsは、従来のAIコーディング支援ツールと比べて「エージェント型」である点が最大の特徴です。以下のような操作をAIが自律的に連続して実行できます。

機能具体例
コード生成・編集仕様を伝えると複数ファイルにわたるコードを作成
コマンド実行ターミナルでテストやビルドを自動実行
デバッグエラーを検知して自ら修正を試みる
Webブラウジングドキュメントや情報を検索して実装に活用
ファイル操作ディレクトリ構成の作成・変更・削除

たとえば「PythonでTodoアプリを作って、テストも書いて」と指示すると、コードを書き、実行し、エラーがあれば修正し、テストを追加するまでの一連の作業を自動で進めます。


セットアップ方法(Docker経由)

OpenHandsはDockerを使って数分でローカル環境に立ち上げられます。以下の手順が基本です。

前提条件

  • Docker Desktop(またはDocker Engine)がインストール済み
  • OpenAI・Anthropic等のAPIキーを用意(後述)

起動コマンド(公式推奨)

docker pull docker.all-hands.dev/all-hands-ai/runtime:0.39-nikolaik

docker run -it --rm --pull=always \
    -e SANDBOX_RUNTIME_CONTAINER_IMAGE=docker.all-hands.dev/all-hands-ai/runtime:0.39-nikolaik \
    -e LOG_ALL_EVENTS=true \
    -v /var/run/docker.sock:/var/run/docker.sock \
    -v ~/.openhands-state:/.openhands-state \
    -p 3000:3000 \
    --add-host host.docker.internal:host-gateway \
    --name openhands-app \
    docker.all-hands.dev/all-hands-ai/openhands:0.39

起動後、ブラウザで http://localhost:3000 にアクセスするとUIが表示されます。初回起動時にLLMプロバイダーとAPIキーを設定する画面が出るので、使用するモデルを選択してください。

対応しているLLMプロバイダー

  • OpenAI(GPT-4o など)
  • Anthropic(Claude 3.5 Sonnet など)
  • Google(Gemini)
  • ローカルLLM(Ollama経由)

公式ドキュメントではClaude 3.5 Sonnetが最も推奨されています。精度と応答速度のバランスが優れているためです。


料金について

OpenHands本体はMITライセンスの無料OSSソフトウェアです。ただし、実際の推論処理はLLM APIを通じて行われるため、APIの利用料金が別途発生します。

  • OpenHands自体: 無料・無制限
  • APIコスト: 使用するモデルとトークン量による

Claude 3.5 Sonnetを使った場合、軽めのタスク1件あたりおおむね数円〜数十円程度が目安ですが、複雑なタスクや長時間のエージェント実行では数百円以上になることもあります。コスト管理のためAPIダッシュボードで上限を設定しておくことを推奨します。

また、クラウド版としてAllHands.devが提供されており、ローカル環境なしでブラウザからすぐに試せます。こちらはクレジット制の有料プランが中心です。


GitHub CopilotやCursorとの違い

AIコーディングツールはいくつかありますが、OpenHandsのポジションは明確に異なります。

ツールタイプ主な用途
GitHub Copilot補完型エディタ上でのリアルタイム補完・提案
Cursor補完+チャット型IDE統合でコード編集・説明・リファクタ
OpenHandsエージェント型タスク単位で自律実行・ファイル横断操作

Copilotは「書いているコードの続きを提案する」ツール、Cursorは「エディタ内でAIと対話しながら編集する」ツールです。一方OpenHandsは「タスクを丸ごと渡して自律的に完了させる」ことを目指しています。

開発者が積極的にコードを書く場面ではCopilot・Cursorが向いており、「この機能を追加して」「このバグを直して」とまとまった作業を任せたい場面ではOpenHandsが適しています。両者は競合というより補完関係にあります。


現実的な期待値と注意点

OpenHandsは非常に有望なツールですが、現時点での限界も把握しておく必要があります。

得意なこと

  • 明確に定義された小〜中規模のタスク
  • 新規ファイルの作成やスクリプト作成
  • テストコードの自動生成
  • 既存コードのリファクタリング

苦手なこと・注意が必要な点

  • 大規模既存コードベースへの深い理解
  • 長時間・多ステップの複雑なタスク(途中で迷走することがある)
  • セキュリティ要件が厳しい本番環境への直接適用
  • 生成コードの品質保証(必ず人間によるレビューが必要)

エージェントが自律実行するため、意図しないファイル変更やコマンド実行が起きる可能性もあります。本番環境ではなく、必ずサンドボックス・開発環境で使用してください。

また、AIが書いたコードをそのまま信頼するのは危険です。動作確認・コードレビューは省略できません。「AIがすべてやってくれる」ではなく「AIが下書きを用意し、人間が判断・検証する」という使い方が現実的です。


まとめ

OpenHandsは、コード補完の一歩先を行くエージェント型AIツールです。タスクを指示するだけでコード生成・実行・デバッグを自律的に進める能力は、開発の効率化に大きく貢献します。

  • 本体はOSSで無料、APIコストのみ負担
  • Dockerで手軽にセルフホスト可能
  • GitHub Copilot・Cursorとは用途が異なる補完関係
  • 小〜中規模タスクへの活用が現実的で、レビューは必須

急速に開発が進んでいる分野なので、公式ドキュメントやGitHubのリリースノートを定期的に確認することをおすすめします。

※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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