Uptime Kumaとは?無料でサービス死活監視を始める完全ガイド
オープンソースラボ編集部 ・ 2026年6月13日
「サービスがダウンしていても気づくのが遅い」「UptimeRobotの無料枠では監視間隔が5分と長い」「監視ツールのコストを削減したい」——そんな悩みを解決するのがUptime Kumaです。セルフホストできる死活監視ツールで、美しいUIとSlack/LINE/メールなど90種類以上の通知先対応が特徴です。GitHubスター数8万7千超の人気OSSを徹底解説します。
Uptime Kumaとは?3行でわかる概要
- 何ができる?: WebサービスやAPIの稼働状況を定期監視してダウン時に即座に通知
- 料金は?: 完全無料(OSSのセルフホスト版)
- 特徴は?: Dockerで数分で導入できる・美しいUI・90種類以上の通知先
Uptime Kumaの主な機能
多様な監視方式:
- HTTP(S):WebサイトやAPIのレスポンス確認
- TCP:ポートの開放確認
- DNS:ドメインの名前解決確認
- Ping:サーバーへの疎通確認
- Dockerコンテナ:コンテナの稼働状態確認
90種類以上の通知先: Slack・Discord・LINE・Telegram・メール・PagerDuty・Microsoft Teamsなど、ほぼあらゆる通知手段に対応しています。
ステータスページ: サービスの稼働率を公開するステータスページを作成できます。ユーザーや顧客に向けて障害情報を透明に公開できます。
SSL証明書の有効期限監視: SSL証明書の期限が近づいたら自動で警告通知します。
稼働率レポート: 日・週・月単位の稼働率(アップタイム)をグラフで確認できます。
UptimeRobotとの比較
| 比較項目 | Uptime Kuma(セルフホスト) | UptimeRobot(無料プラン) | UptimeRobot(有料) |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | サーバー代のみ(数百円〜) | 無料 | $8/月〜 |
| 監視間隔 | 最短20秒 | 5分 | 1分 |
| 監視対象数 | 無制限 | 50件 | 無制限 |
| 通知先 | 90種類以上 | 限定的 | 豊富 |
| データ管理 | 自社サーバー | UptimeRobotのクラウド | クラウド |
Dockerでのインストール手順(5分で完了)
前提条件
- Dockerがインストールされたサーバー(VPS、自宅サーバー、NASなど)
インストールコマンド
docker run -d \
--restart=always \
-p 3001:3001 \
-v uptime-kuma:/app/data \
--name uptime-kuma \
louislam/uptime-kuma:1
ブラウザで http://サーバーIP:3001 を開くと初期設定画面が表示されます。
初期設定手順
- 管理者アカウントを作成
- 「新しい監視を追加」をクリック
- 監視タイプ(HTTP(S)など)とURLを設定
- 監視間隔(デフォルト60秒)を設定
- 通知先を設定(Slack Webhookなど)
Slack通知の設定方法
- Slackで「Incoming Webhooks」アプリをインストール
- Webhook URLを取得
- Uptime Kumaの「通知設定」でSlackを選択してURLを入力
- テスト送信で動作確認
ダウン検知から通知まで数十秒以内に届きます。
ステータスページの作成
- 「ステータスページ」メニューから新規作成
- 監視対象サービスを選択して公開
- カスタムドメインも設定可能
status.yourdomain.com のような形で顧客向けに稼働状況を公開できます。
デメリット・注意点
サーバーの自己管理: セルフホストのため、サーバー自体のメンテナンス・バックアップ・更新を自社で行う必要があります。
監視サーバーがダウンすると監視も止まる: Uptime Kumaを動かしているサーバーが落ちると、監視自体が機能しなくなります。冗長化やバックアップサーバーの検討が必要です。
高度なAPM機能はなし: New RelicやDatadogのような詳細なアプリケーションパフォーマンス監視(APM)には対応していません。シンプルな死活監視に特化したツールです。
よくある質問
Q. Uptime Kumaは完全無料ですか?
OSSのセルフホスト版は完全無料です。必要なのはサーバー(月数百円程度のVPS)のコストのみです。
Q. VPSがなくてもRaspberry Piなどで動かせますか?
はい、ARM対応のDockerイメージが提供されているためRaspberry Piでも動作します。ただし自宅サーバーは停電・ネット障害時に監視が止まるリスクがあります。
Q. 監視できるサイト数に制限はありますか?
セルフホスト版は制限なし。サーバーのスペック次第ですが、数百〜数千の監視対象を追加できます。
Q. HTTPSの証明書エラーを無視して監視できますか?
はい、設定から「証明書検証をスキップ」を有効にすることで、自己署名証明書のサーバーも監視できます。
まとめ
Uptime Kumaは、UptimeRobotやPingdomの代替として自社サーバーで死活監視を無料で構築できるOSSです。Dockerで5分以内にセットアップでき、Slack・LINE・メールなど90種類以上の通知先に対応しています。ステータスページでユーザーへの透明な情報公開もできます。VPSなど月数百円のサーバーがあれば、商用監視SaaSの費用を完全にゼロにできます。まずDockerでローカル環境に立ち上げて試してみましょう。
関連リンク・公式情報
ここで紹介したツールの一次情報(公式サイト・ソースコード)と、オープンソースラボ内の関連ページをまとめました。導入検討の際にご活用ください。
公式サイト・ソースコード(外部リンク)
オープンソースラボの関連ページ(内部リンク)
