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CL4R1T4Sとは?使い方・ライセンス・導入の注意点まとめ

CL4R1T4Sとは?使い方・ライセンス・導入の注意点まとめ

オープンソースラボ編集部 ・ 2026年9月27日

CL4R1T4Sは、ChatGPTやClaude、Geminiなど主要AIサービスの「システムプロンプト」を収集・公開しているオープンソースのリポジトリです。AI企業が非公開としているプロンプト設計の実例を参照できることから、プロンプトエンジニアリングの研究や自社AIシステム構築の参考資料として活用されています。この記事では、CL4R1T4Sの概要・主な特徴・ライセンス・導入方法・活用シーン・注意点までを一通り解説します。

CL4R1T4SのGitHubリポジトリ紹介カード
CL4R1T4SのGitHubリポジトリ紹介カード

CL4R1T4Sとは?概要と背景

CL4R1T4S(クラリタス)は、GitHubユーザー「elder-plinius」が管理するオープンソースプロジェクトで、各社AIサービスのシステムプロンプトを収集・整理したリポジトリです。リポジトリ名の「CLARITAS」はラテン語で「明晰さ」「透明性」を意味し、AI企業が非公開にしているプロンプト設計の内側を白日のもとにさらすという意図が込められています。

2026年9月26日時点でのGitHubの累計スター数は50,713に達しており、2026年9月20日〜26日の7日間だけで**+635スター**を獲得しています。これはこの種のリポジトリとしては高い水準の注目度を示す指標です(ただしスター数は「ブックマーク」に近い性質を持つため、実際の利用者数と一致するわけではありません)。

リポジトリにはChatGPT(各バージョン)・Claude・Gemini・Copilot・Perplexityなど、主要な商用AIのシステムプロンプトが平文テキストや構造化ファイルとして収録されています。収録内容はリークや逆エンジニアリングによって判明したものが中心であり、AI企業が公式に公開したものではない点を理解したうえで活用する必要があります。

主な特徴・できること

収録されているプロンプトの種類

AIサービス収録プロンプトの例
ChatGPT(GPT-4o等)コアシステムプロンプト、DALL-E連携指示、プラグイン制御
Claude(Anthropic)憲法的AI(CAI)関連のベースプロンプト
Gemini(Google)Bard/Gemini初期指示、検索連携プロンプト
GitHub Copilotコード補完・チャット用プロンプト
Perplexity AI検索統合型プロンプト
Microsoft CopilotBing統合プロンプト

上記はあくまで収録例であり、リポジトリは随時更新されています。最新の収録状況は公式リポジトリ↗で確認してください。

できること・活用できる情報

  • プロンプト構造の学習: 商用グレードのAIがどのような指示文で動作しているかを参照でき、自社プロンプト設計の品質向上に役立てられます
  • ペルソナ・制約設計の参考: 各AIの返答トーン・禁止事項・役割設定の書き方を実例から学べます
  • セキュリティ・AIガバナンス研究: どのような情報がシステムプロンプトに含まれ得るかを把握し、自社AI導入時のリスク評価に活用できます
  • プロンプトインジェクション対策の研究: 攻撃者がシステムプロンプトをどう悪用しようとするかを理解するための資料としても使われます
CL4R1T4SのGitHubスター数推移
CL4R1T4SのGitHubスター数推移

ライセンス・商用利用について

CL4R1T4SのライセンスはAGPL-3.0(GNU Affero General Public License v3.0)です。このライセンスの主なポイントを以下に整理します。

項目内容
ライセンス種別AGPL-3.0(コピーレフト型OSS)
個人利用無料・制限なし
商用利用可能だが条件あり
ソースコード開示義務CL4R1T4Sを組み込んだサービスを提供する場合、そのサービスのソースコードも同ライセンスで公開する義務が生じる
改変・再配布可能。ただし同一ライセンスで公開すること
収録プロンプト自体の権利各AI企業に帰属する可能性が高い(詳細は後述)

AGPL-3.0はGPLよりも厳しいコピーレフト条件を持っており、Webサービスとして提供する場合でもソースコード公開義務が発生する点に注意が必要です。社内ツールとして利用するだけであれば公開義務は生じませんが、外部向けサービスへの組み込みを検討する場合は法務部門への確認を推奨します。

なお、リポジトリ自体はAGPL-3.0で公開されていますが、収録されているシステムプロンプトの著作権は各AI企業が保有している可能性があります。これらのプロンプトは公式に公開されたものではないため、商業目的での再利用や転載には法的なリスクが伴います。

導入方法・使い方

CL4R1T4Sはソフトウェアをインストールして動かすタイプのツールではなく、テキストファイルの集合体です。GitHubリポジトリを参照またはクローンして内容を確認するのが基本的な使い方になります。

基本的な参照方法

ブラウザで閲覧する場合:

  1. https://github.com/elder-plinius/CL4R1T4S↗ にアクセスする
  2. ファイルツリーから目的のAIサービス名のファイル・フォルダを選択する
  3. 内容をテキストとして閲覧・コピーする

ローカルにクローンして使う場合:

Gitがインストール済みの環境であれば、以下のコマンドでローカルに取得できます。

git clone https://github.com/elder-plinius/CL4R1T4S.git
cd CL4R1T4S

クローン後はテキストエディタやファイル検索ツールで目的のプロンプトを探せます。プログラムのインストールや環境構築は不要です。

活用の手順例

  1. 参考にしたいAIサービス(例: ChatGPT)のプロンプトをリポジトリで検索する
  2. プロンプトの構造(役割定義・制約・出力形式の指定方法など)を分析する
  3. 自社や自プロジェクトのAI開発・プロンプト設計に参考情報として応用する

プロンプトを設計・管理するための関連ツールとして、prompts.chat(コミュニティで共有されたプロンプト集)も合わせて参照すると有用です。また、ollamaを使ってローカルLLMを立ち上げた環境でシステムプロンプトの動作検証を行う活用法も広がっています。

活用シーン

プロンプトエンジニアリングの学習

CL4R1T4Sは、プロンプト設計を体系的に学びたい人にとっての「実物教材」として機能します。商用グレードのAIがどのような指示構造を持つかを実例で把握することで、自社のチャットボットやAIアシスタントのプロンプト品質を引き上げるヒントが得られます。

社内AIシステムの設計参考

企業がopen-webuiなどを使って社内向けAIチャット環境を構築する際、システムプロンプトの設計は品質に直結する重要な工程です。CL4R1T4Sに収録された実例を参考にしながら、トーン・制約・回答形式の指定方法を設計できます。

AIセキュリティ・レッドチーミング研究

システムプロンプトがどのような情報を含み、どのように漏洩するかを理解することは、AIシステムのセキュリティ設計において重要です。CL4R1T4Sは、プロンプトインジェクション攻撃のリスクを評価したり、自社AIへの防御策を検討したりするための研究資料として活用できます。

AI企業の設計思想の比較研究

各社のプロンプトを横断的に比較することで、安全性への取り組み・出力制御の哲学・ユーザーへの開示方針の違いを把握できます。AI調達の意思決定や競合分析の補助資料として利用する研究者・ビジネスパーソンもいます。

CL4R1T4Sのコントリビューター
CL4R1T4Sのコントリビューター

デメリット・注意点

CL4R1T4Sを活用する際には、以下の点を正直に理解したうえで使用することが重要です。

1. 収録プロンプトの正確性・最新性が保証されない

リポジトリに収録されているシステムプロンプトは、リークや調査によって判明したものであり、AI企業が公式に認証したものではありません。実際のシステムプロンプトと異なる可能性があり、AIサービスのアップデートによってすでに古くなっているプロンプトが含まれることもあります。 内容を無批判に信頼するのは危険です。

2. 法的・倫理的グレーゾーン

各社のシステムプロンプトは、各AI企業の利用規約や著作権の観点から見てグレーな存在です。リポジトリ自体の利用はAGPL-3.0のもとで合法的に行えますが、収録プロンプトを商業目的で転載・再利用する行為は各社の規約違反や著作権侵害に該当するリスクがあります。企業での活用時は法務確認が必要です。

3. AGPL-3.0の制約を理解しないと商業利用でリスクが生じる

前述の通り、AGPL-3.0はWebサービスとして提供する場合にもソースコード公開義務が生じる厳しいライセンスです。CL4R1T4Sのコードや成果物を自社のクローズドなサービスに組み込む場合は、ライセンス違反にならないよう事前に専門家への相談を推奨します。

4. 倫理的配慮が必要な使い方がある

システムプロンプトの内容を悪用してAIの安全制約を回避しようとする行為は、多くのAIサービスの利用規約違反であり、社会的にも問題ある行為です。CL4R1T4Sは研究・学習・設計改善を目的として利用すべきであり、悪用目的での使用は許容されるものではありません。

5. ドキュメントが英語中心

リポジトリのREADMEやファイル名・説明はほぼ英語で書かれています。日本語サポートは現時点では存在しないため、英語に不慣れなユーザーには一定のハードルがあります。

よくある質問

Q. CL4R1T4Sは無料で使えますか?

はい、AGPL-3.0ライセンスのオープンソースプロジェクトであり、リポジトリの閲覧・クローンは無料です。ただし、商業サービスへの組み込みにはライセンス条件の遵守が必要です。個人学習・社内研究目的での参照には費用はかかりません。

Q. 収録されているシステムプロンプトは本物ですか?

リークや逆エンジニアリングによって判明したとされるプロンプトが収録されていますが、各AI企業が公式に確認・認証したものではありません。一部は本物と考えられていますが、改変・フィクションを含む可能性もあるため、あくまで参考資料として扱うことが適切です。

Q. このリポジトリを使ってシステムプロンプトを「突破」するのは問題ありませんか?

システムプロンプトの内容を参照してAIの安全制約を意図的に回避する行為は、多くのAIサービスの利用規約に違反します。CL4R1T4Sは研究・設計参考・教育目的での利用を想定したリポジトリであり、悪用は想定外であり推奨されません。

Q. 日本語のプロンプトや日本のAIサービスのプロンプトは収録されていますか?

2026年9月26日時点では、収録プロンプトの大半は英語圏の主要AIサービスのものが中心です。日本のAIサービスや日本語特化プロンプトの収録は現時点では限定的であり、今後の更新状況に依存します。

まとめ

CL4R1T4Sは、各社AIのシステムプロンプトを一箇所で参照できる希少なオープンソースリポジトリです。GitHubで累計50,713スター(2026年9月26日時点)を獲得しており、7日間で+635スターという継続的な注目を集めています。

プロンプトエンジニアリングの学習・社内AIシステム設計の参考・AIセキュリティ研究など幅広い活用シーンがありますが、収録内容の正確性が保証されない点・法的グレーゾーンの存在・AGPL-3.0の商業利用制約という3点は必ず理解しておく必要があります。

参照・学習目的での利用であればハードルは低く、GitHubアカウントがあれば今すぐ内容を確認できます。自社AIシステムへの本格活用を検討する場合は、法務確認とライセンス理解をセットで進めることを推奨します。

プロンプト設計をさらに深めたい方はprompts.chat、ローカル環境でのプロンプト動作検証にはollama、社内AIチャット環境の構築にはopen-webuiも合わせて参照してみてください。


関連リンク:

関連リンク・公式情報

ここで紹介したツールの一次情報(公式サイト・ソースコード)と、オープンソースラボ内の関連ページをまとめました。導入検討の際にご活用ください。

公式サイト・ソースコード(外部リンク)

オープンソースラボの関連ページ(内部リンク)

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