claude-memとは?Claude Codeの永続メモリ機能・導入方法・使い方を解説
オープンソースラボ編集部 ・ 2026年10月2日
claude-memとは
claudie-memは、Claude Codeなどのエージェント型AIにセッション跨いだ永続メモリを与えるオープンソースツールです。複数のセッションを通じてツール使用の観察内容を記録し、セマンティック要約を生成することで、AIエージェントがプロジェクト全体の文脈を保ち続けられるようにします。
GitHub上で累計95,190スター(取得日:2026-10-02)を獲得しており、JavaScript/Node.js環境で利用できます。ライセンスはApache-2.0です。
主な特徴
セッション間での文脈保持
claudie-memは、AIエージェントが複数のセッションを通じて同じプロジェクトに取り組む場合、前回のセッションで得た知識や決定を自動的に記憶します。新しいセッション開始時に前後の文脈を失わずに続行でき、同じ説明を繰り返す手間が減ります。
自動的な観察記録とサマリー生成
ツール使用時の観察内容(決定事項、バグ修正、セキュリティアラート、重要な情報など)を自動で日付付きでログに追記します。記憶容量の効率化のため、セマンティック要約を生成し、重要な情報のみを圧縮して保存します。
複数のメモリプロバイダに対応
- claude-mem observer(CMEM Pro):ホストされたメモリサービス。サインアップ不要で初期段階は無料、最大14日間無料トライアル可能
- ローカルメモリ:自分のAnthropic APIプランを使用
- OpenRouter / Gemini:独自のAPIキーを提供して利用
各プロバイダを明示的に指定でき、既存の設定がある場合はnpx claude-mem updateでも保持されます。
Awareness Push機能
オプション機能として、重要な観察内容(bugfix、security_alert等)をボットのメモリログに追記できます。環境変数CLAUDE_MEM_GROK_BOT_AWARENESS_ENABLED=falseで無効化可能です。
導入方法
インストール手順
最もシンプルなインストール方法は以下のコマンドです:
npx claude-mem install
このコマンドで初期セットアップが行われ、インストール後にブラウザでclaudie-memにサインインするよう促されます。メールマジックリンク(クレジットカード不要)で認証でき、アカウント用のメモリキーが発行されます。
サインイン後、メモリプロバイダを選択します:
- claude-mem observer(ホストメモリ)
- 自分のOpenRouterまたはGeminiキー
- Anthropic API プラン
サインインをスキップしたい場合は、--providerフラグで明示的にプロバイダを指定できます:
npx claude-mem install --provider host
CI/自動化環境での導入
Grok Botなど特定のIDEでの導入の場合:
npx claude-mem install --ide grok-bot
TTY(ターミナル入力)がない環境(AIエージェント、CI、スクリプト実行)では、インストールがデフォルトであなたのAnthropic APIプラン(ローカルメモリ)に設定され、その後サインインを促すリンクが提供されます。既存の設定がある場合、その設定が保持されます。
動作要件
- Node.js:20.0.0以上
- バージョン:13.28.0(2026年9月26日リリース)
詳細は公式GitHub↗のReleases↗を参照してください。
料金とライセンス
提供価格体系
無料トライアル
- claude-mem observer(CMEM Pro)で最大14日間無料で利用可能
- 最大100%のプラン使用量のブースト効果が得られる(メモリ機能がプラン外で動作)
トライアル終了後
- 購読しない場合、自動的にあなたのAnthropic APIプランのメモリに切り替わります
- 購読することでホストメモリサービスを継続利用できます
詳細な料金(月額費用など)については、claude-memの公式サイトで確認してください。
ライセンス
Apache License 2.0のもとで公開されており、商用・個人利用を問わず自由に使用・改変・再配布できます。
活用シーン
ソフトウェア開発プロジェクト
Claudie Codeを使った複数セッションでのコード作成・修正時に、プロジェクト全体の設計決定やバグ修正履歴が自動保存されるため、セッション再開時の引継ぎが効率化します。
データ分析・研究
複数回のセッションを通じて行うデータ分析では、前回の分析手法や発見が記憶され、似たクエリへのアプローチが一貫性を保ちます。
長期運用プロジェクト
継続的なメンテナンスや機能追加が必要なプロジェクトで、セキュリティアラートや重要な修正内容が自動ログされるため、進捗記録の手動作成が削減できます。
デメリットと注意点
メモリプロバイダの選択と制限
ローカルメモリを選んだ場合、メモリ容量があなたのAnthropic APIプラン利用量に含まれるため、プラン内での他の作業とのバランスを考慮する必要があります。ホストメモリ(CMEM Pro)の無料トライアルは14日間に限定されています。
初期設定の複雑さ
プロバイダ設定やAPIキーの管理が伴うため、非技術者にとっては導入時の手順が複雑に感じられる可能性があります。
Grok Bot利用時の特性
Grok Botはホストフックを持たないため、claude-memはチャットログファイルを監視する形で動作します。Awareness Push機能(重要な観察をメモリログに記録)はデフォルト有効ですが、必要に応じて環境変数で無効化できます。
よくある質問
サインインなしで使えますか?
はい。--provider hostフラグを使用するか、Anthropic APIプランを直接指定することで、サインインをスキップできます。ただし、ホストメモリの無料トライアル特典を受けるにはサインインが必要です。
既存のclaudie-mem設定は更新時に保持されますか?
はい。npx claude-mem update実行時に既存のプロバイダ設定が保持されます。新規インストールの場合のみデフォルト(Anthropic プラン)に設定されます。
claude-memはどの環境で動作しますか?
Node.js 20.0.0以上の環境で動作します。Claude Code、Grok Bot、その他Node.js対応IDEで利用可能です。
メモリ容量に制限はありますか?
ホストメモリ(CMEM Pro)の無料トライアルは14日間です。その後、ローカルメモリに自動切り替え(Anthropic APIプラン内)されるか、購読することで継続利用できます。詳細は公式ドキュメントを確認してください。
まとめ
claudie-memは、Claude Codeなどのエージェント型AIに永続メモリ機能を追加するオープンソースツールです。セッション間での文脈保持により、複数回にわたるプロジェクト作業での生産性向上が期待できます。
インストールはnpx claude-mem installで簡単に始められ、メモリプロバイダ(ホストメモリ、ローカル、カスタムAPI)を選択して運用できます。初期14日間のホストメモリ無料トライアルを活用して、プロジェクトに合ったプロバイダを判断するのが良いでしょう。
セッション管理が複雑なプロジェクトや長期運用を想定する場合、導入を検討する価値があります。詳細は公式GitHub↗と日本語README↗で確認できます。
関連のAutoGPTなども参考にしながら、自律型AIエージェント活用の選択肢を広げることをお勧めします。
公式資料
関連リンク・公式情報
ここで紹介したツールの一次情報(公式サイト・ソースコード)と、オープンソースラボ内の関連ページをまとめました。導入検討の際にご活用ください。
公式サイト・ソースコード(外部リンク)
オープンソースラボの関連ページ(内部リンク)
